この度当院整形外科では、運動器の病気で入院・通院されていた患者さんの診療情報を用いた研究を実施しております。
この研究を実施することによる患者さんへの新たな負担は一切ありません。また、患者さんのプライバシーの保護については法令等を遵守して研究を行います。
試料・情報について、本研究への利用を望まれない場合には、担当医師にご連絡ください。
この研究の目的は、運動器疾患の手術に関する大規模データベースを作り上げることです。整形外科が扱う運動器疾患は、小児から高齢者まで幅広い方々を悩ませ、多くの方の健康寿命を損なう大きな原因となっています。
その治療である手術の件数も年々増加していますが、その全国規模の全容を捉えられるデータベースがまだありません。全国の整形外科で情報を共有できるシステムを作り上げることは、有効な治療法や手術の安全性を科学的に確立するために大変有用です。日本整形外科学会が作り上げるこの大規模データベースに参加・協力し、より良い治療を探って参ります。
1)研究対象者
2020年4月~2030年3月の間に当院 整形外科において、運動器の手術を受けられた方を対象とします。
人工関節手術、関節鏡視下手術、脊椎手術、骨折治療の手術などが対象となります。
2)研究実施期間
本研究の実施許可日~10年間(当院では、実施許可日より西暦2030年3月末日まで)
3)研究方法
インターネット上でのデータベースへ登録します。
4)使用する情報
匿名化したID、年齢、性別、ハッシュ値(氏名、性別、生年月日などから算出される文字列)、疾患情報、手術情報、手術・麻酔時間、手術日、術者情報、看護師数、技師数、治療成績、使用した器材・インプラント など。
情報を提供してくださった患者さんが特定できないよう、これらの情報は完全に匿名化されてデータセンターへ提出されます。
調査項目の詳細は、JOANRのホームページの「情報公開項目」をご覧ください。
5)試料・情報の保存
登録されたデータはデータセンター(日本整形外科学会)の責任下に保存されます。保存期間は本研究終了(あるいは中止)後5年間とします。
6)試料・情報の保存
研究に関する情報(研究計画書等)を日本整形外科学会ホームページ及びJOANRホームページに公開します。
7)研究成果の取り扱い
ご参加頂いた患者さんの個人情報がわからないようにしたうえで、診療報酬改定に向けた実態調査などの政策対応、専門医制度のための症例データベース、医療機器の安全性向上に資するデータベース構築、また学術論文などの公表に日本整形外科学会員または関連学会員が用います。
8)問合せ・連絡先
この研究についてご質問等ございましたら、担当医師までお問い合わせください。また、あなたの試料・情報が研究に使用されることについてご了承いただけない場合には研究対象とはしませんので、担当医師にお申し出ください。資料・情報の使用を断られても患者さんに不利益が生じることはありません。
なお、研究参加拒否の申出が、既に解析を開始又は結果公表等の後になり、当該措置を講じることが困難な場合もございます。その際には、十分にご説明させていただきます。
9)外部への試料・情報の提供
(1)保存された情報等は他の医学研究への利用を目的に提供されることがあります。
その際にはデータの提供の可否について日本整形外科学会は倫理委員会の意見を聞き、そこで 適切と判断された場合に限ります。
(2)情報を他の営利団体、民間の機関(規制機関等)に提供する場合があります。
登録した医療材料に有害事象や不具合が起き、医学的・人道的な観点からその情報を製造販売 企業や審査機関に提供すべきと判断される場合です。 いずれも提供されるデータは、データ センターに登録・保管されている情報で、研究に参加してくださった患者さんの個人を特定で きる情報は含まれていません。
10)研究組織
公益社団法人 日本整形外科学会
〒113-8418 東京都文京区本郷2-40-8